診療案内

歯並びを見直そう

歯並びを見直そう

昔から「明眸(めいぼう)皓歯(こうし)」という言葉があるように、白いきれいな歯並びは健康で美しい人の条件として知られています。

欧米ではテレビに映し出される政治家を始め、各界で活躍する人々が皆きれいな歯並びをしていますが、これらの国々では歯並びのきれいなことが、社会生活を営む上での必要条件とする背景が特に強いためだからといえましょう。

日本ではどうでしょうか?きれいに着飾った方が笑ったり、話をしたりする瞬間、入り乱れた歯並びが見えたり、口が締まりにくいほど歯が出ているのをみると、どんな印象を受けるでしょうか。他人に与える、“歯並びに対する心理的影響”を見逃してはいけません。また反対に、自分の歯並びを気にするあまり、口元を隠したり、人前にでることに消極的になっている方はいませんか。

一般に歯並びは審美面から見られがちですが、これは歯並びが顔貌、特に“口元の感じ”に対して大きな影響を与えているからです。
しかし、歯並びだけでなく、“歯”の持つ本来の機能を忘れてはなりません。歯は上下が正しく咬み合って初めてその使命を果たせるわけで、歯並びが悪く変な方向にはえていれば、歯としてはあまり役立ちませんし、むし歯や歯周症の原因にもなります。


歯並びの種類

悪い歯並びを“不正咬合”と呼びますが、これにはいろいろな種類があります。
八重歯などの乱杭歯(叢生)、出っ歯(上顎前突)、受け口(下顎前突)、奥歯は咬んでいても前歯に隙間があいている開咬、上の歯が下の歯にかぶさりすぎている過蓋咬合、上下の歯が左右にずれている交叉咬合などがあります。


矯正治療の治療期間と開始時期

矯正治療の治療期間と開始時期

不正咬合を治すには矯正治療が必要です。顎の骨の中にはえている歯に比較的弱い力を持続的に与え、少しずつ動かしてゆきます。

このため治療期間は長くなり、1~2年、長い場合は5年以上かかることもあります。矯正治療は歯を動かして歯並びと咬み合わせを治す動的治療と、動かした歯が元に戻らないようにするための保定治療の2つからなっています。

矯正治療の開始は、乳歯から永久歯にはえ替わる時期にするのが良いとされておりますが、歯を支えている顎の骨が健康であれば、いくつになっても治療は可能です。

最近では社会に出られた方々で矯正治療を希望される方が多くなってきました。
歯並びがおかしいと気付いたら、なるべく早くご相談ください。